しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

父に引かれて高野山参り

4日・5日はひたすら塾の中3生に向け

寄せ書きのメッセージを書いていた。

本日6日は早朝に起床。

高野山の寺に住み込みで働く父が、仕事が休みなので

仕事場や周りの寺院を案内してくれるという事で、

高野山に向かう。

あいにく天候は曇天だったが、

雨は降っていないのが幸いだった。

予定していた電車に乗り遅れたり、

傘をトイレに忘れたりとドジが続いてテンション下がるも、

電車の中に他の傘の忘れ物が! …渡りに船か。

長いこと南海電鉄に揺られたのち、

ケーブルカーに乗って

iPodキリンジの「ロープウェイから今日は」を聴きつつ、

頂上の高野山へ到着。

ケーブルカーから今日は

高野山駅からバスに乗ったのだが、

途中で降りるはずがうっかり

終点の奥の院前まで行ってしまい、

父に来てもらう羽目に。

なんとか合流でき、神聖な森の中へといざ参拝。

世界樹の迷宮』フリークにはたまらない。

奥の院入口

高野山弘法大師によって開かれた真言宗の総本山であり、

仏教の施設がこれでもかと目白押し。

父の話によると、

バスで来る途中にあった「女人堂」は、

高野山が女人禁制であった頃に

結界の役割を果たしていたらしい。カッコいい。

やたらと京都や寺社に詳しい父のガイドと共に、

無数に並ぶ供養のための墓の間を抜ける。

墓には企業によって造られたものも多く、

飛行機型から人型まで多岐に渡り、

退屈しなかった。なかなかにアーティスティック。

コーヒーもあるでよ

奥に行くと「落書き墓」なる、えらく心の広い墓を発見。

詳細は不明だが、石碑に自由に落書きOKらしいので、

遠慮なく書き込み。他に「写真墓」なる

昔の写真が墓石にはめ込んである墓も隣にあった。やたらと個性的。

形も本っぽい

…イラストはないのか!

道中父と話す中で、父が結構な

mixiヘビーユーザーであるのを初めて知る。

近くの人間でも、

意外と知らないことは沢山あるのかも。

奥ノ院に至る道中、「みろく石」なる

願い事をしながら石を持って、

軽いと感じたら願いが叶うというものがあった。

同人活動で成功しますように!」と願いつつ

持ち上げてみたら、軽かった!やった!

やっぱり森っていいものです

この橋から先は撮影禁止

写真はないが、奥ノ院は「燈籠院」が

堂の中に燈籠がこれでもかと並んでいて、壮観だった。

本堂にも参拝したのち、別ルートで中の橋へと向かう。

道中の墓には有名な戦国武将を祀ったものも多く、

戦国好きには結構嬉しいかもしれない。

個人的に面白かったものをいくつか写真でピックアップ。

風化でしょ、という台詞は禁句

明智光秀。墓石が割れているのが特徴的で、

織田信長の祟りのせいだと言われている。

風化などと言ってはいけない

石田光成

石田光成。

武田信玄

武田信玄

さらに「姿見の井戸」という、覗き込んで

自分の姿が水面に映らなければ三年以内に死ぬという

佐久間一行も真っ青な井戸を発見。

覗きこんでもし映らなければどうしたらいいのか。

自分も父もちゃんと映りました。セーフ。

♪井戸の中からとかじゃなくて~


奥ノ院から帰還後は去年の夏にできたという

木造かつ落ち着いたカフェに寄って一服。

胡麻風味のチョコが特に美味かった。セサミン万歳。

木造の情緒

ケーキセット 六〇〇円也

休憩後はお昼をどこで食べるか悩みつつ、小田原通り付近を散策。

道を進んでいる

と、向かい側から若者二人が。

「……あれ、良く見ると、片方、大学の俺の友人じゃあ?」

ビックリした。まさか彼も高野山観光に?いやいや、いくらなんでも……

戸惑っているうちに、向こうはこちらに気付かず通過。

他人の空似だろうな、と思いつつ、

お土産物屋に侵入し、試食品を一通りいただくという

悪行三昧を行う。懺悔。

高野山名物の一つ、胡麻豆腐を食べたかったが、

平日で天気も悪いためか閉まっていた。セサミン

中華料理屋も蕎麦屋も閉まっており、

どうしたものか困っていると……

なんという分かりやすさ

「オムライス!」まさに気分は『日常』のはかせ。

お店は一般のお宅+お店といった風情で、

婦人が一人で営んでいる感じだった。家族連れがいて和む。

お手軽なのか、観光客のみでなく、地元の人でも賑わう。

名物オムライス 味噌汁付き六〇〇円也

ボリューミーかつ卵トロトロで満足。

満腹になったものの、肉屋さんの前を通りがかった。

軒先には「コロッケ 80円」の文字!これは買うしかあるまい!

肉屋さんのコロッケってなんであんなに魅力的なんだろう。

高野山の貴重な肉屋さん

店内でまさかの友人に再遭遇。

後ろ姿から確信する、間違い無く友人だ。

話しかけるべきか悩んだが、何故か恐怖を感じて話しかけられず。

彼はそのまま他の友人と共に肉屋を去って行った。

なんなんでしょう、この心理。

腹を満たした後は、父の職場見学に。

数多くある宿坊の一つ

建物は思っていたより寺院寺院していた。

住み込みで働く人は毎朝5時半頃起床と決まっているらしく、

「健康的にならざるを得ない!」と心中でツッコんだ。


その後は金剛峯寺、金堂、根本大塔など

有名ま寺院を一通り巡回。

寺社巡りの中で、ふと思い出したのは小説『半分の月がのぼる空』。

主人公とヒロインがまったりと伊勢を観光する話を思い出した。

「一見寺院めぐりや京都観光とか地味だけど、

 もしアニメ・漫画・小説のキャラが

 観光やデートで来たと妄想したら、

 結構楽しめる二次創作ができるんじゃないか!?」

電撃のように閃き、瞬く間に妄想が進むわ進むわ!

伝統文化とエンタメの勝手なコラボである。

伝統サイドの皆様方ごめんなさい。

幼いころからよく父には京都やお寺、神社に

連れて行ってもらうことが多かったが、

正直退屈することも多かった。

だが、今はもう違う。

あらゆる観光地が同人活動の種となる!

これが成長(腐敗)というものか……!

一人で勝手に盛り上がっているが、

こういったことができるのが

人の想像力の強みであり、恐ろしさでもあると思う。

♪伽藍堂の空を飛ぶ~

さらに、高野山の隅の方に位置する大門を見に行く。

文字通り、大きな門だけがどっしりとそびえ立っている。

でっかい大門です

せっかく端まで来たのだから、ということで、

大門の側にある、弁天岳というさらに高い場所に通じる道を上り始める。

うーん、『世界樹』っぽい。

訛った身体に久々の山道は厳しかったが、

二次創作妄想をエネルギーにし、

傘を杖にうんとこよっこいせと登る。

父から「元気やなあ」と言われちょっとニヤリ。

頂上まであと少し

もうじき頂上!

ぜっけーかな!

到着!

写真では見えにくいですが、街並みが綺麗だった。

が、急なハイキングにおける足の虐待により、

引き返して、お土産に酒饅頭を買った頃にはHPはほぼ0に。

締めに「霊宝館」のコーナー『密教の美術』へと向かう。

かなりヘロヘロだったのだが、

大威徳明王の像や絵にテンションが復活。

もはや『日常』の水上麻衣ちゃんしか浮かばない。

創作物にはこういう楽しみもある。

麻衣ちゃんも、来ていないかな?


「これで一通り高野山の案内は終わった」とのことで、

父と別れ、帰路につく。

普段別れて暮らしている父といろいろ話せた上、

創作意欲も沸き立てられたので、結構楽しめました。

さらに、帰りになんば駅で降りたついでに日本橋に立ち寄り。

2時間ほど立ち読みの挙句、漫画を買って散在してしまう。

今回の戦利品

前々から気になってた『けいおん!』買ってみた

できれば『まどか☆マギカ』の設定資料集や

カードゲーム『ミラーズホロウの人狼』も欲しかったのだが、

時間が足りなかった。また行こう。

長々と書きましたが、やっぱり

何だかんだで外に出るのって大事だ。

なるべく引き籠りは止めて、

小説やイラストも外で書くようにしよう。

最後に、もう一度合掌。

【本日の1枚】

まだまだ拙いけれど

「落書き墓」に書かせてもらった絵。叶いますように!