しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

キングオブコント2012 感想

キングオブコント2012』優勝者決定

http://www.oricon.co.jp/news/movie/2017001/full/

昨日(9月22日)にTBSにて放送された

キングオブコント2012』の勝手な感想です。

上から語ってます、ごめんなさい。

まずはメンバーがすごかった。

8組中6組もの人が初出場&ほぼ無名。

初めてネタを見る人も多くて

その点は非常に楽しめました。

この風潮が他のお笑いコンテストでも続いてほしい。

今回も上と下でかなりの点数差が出ましたが、

個人的には、どの方のネタも

そこまでの差はなかったと感じました。

「全員つまらない」ということもなく、

それぞれ光るものがあって嬉しかったです。

評価方法が独特なだけに

毎回議論が巻き起こりますが、

より特殊なのは、会場全体の雰囲気だと思います。

銀シャリの鰻氏が、点数が出た後に

「(銀シャリの)アンチがおるんちゃうんか」と

口にしてしまうのも頷けるほど、

芸人さんたちの笑い声が偏っているように感じられました。

毎年思うのですが、今年は特に顕著だったような気が。

ウケる人には「そこまで笑うか?」というくらい

過剰な笑い声が起こるのに、

ウケない人のネタでは不自然なまでに静か。

客席は笑っているのに

芸人席は全くウケない、というのも今回多かった。

もちろん「ネタ自体がつまらないから」

「人の好みはそれぞれ」「一般人と芸人は違う」

と言ってしまえばそれまでなんですが、

どうしても違和感を感じてしまいます。

ネタ開始30秒くらいで

だいたい点数の予想つきましたし。

今回の順位は納得はできるのですが、

下位の人はもう少し評価されてもいいのでは?

以下、組ごとの感想。

【トップリード】

今大会1番の被害者な気が。

2年連続で進出と聞いたときは

「よくぞ昨年から巻き返した!」と

テンション上がったものですが、

想像以上に悲惨な結末に。

最下位なのにイジりさえもない、て……

「巧いのにウケない」というのが哀しい。

ボケの破壊力のなさが大きな敗因な気がします。

笑うよりも「ほー」となってしまう感じが。

それにしても、場の空気のアウェーさはヤバかった。

1本目のネタはよく練られていて、

個人的には感動しました。

ただ、ボケがほとんど「邪魔!」というのしかなく

それが会場に全くハマらなかったのかも。

2本目は設定がウケてない時点で地獄でしたね。

オチも微妙でしたし。

それでもやり切ったのはプロ。

初の600点台という不名誉な点さえツッコミなし。

2本目の点数が出た後に

申し訳なさそうに謝っていたのがとても悲しかったです。

2年連続ファイナリストって凄いことなのに。

「芸人辞めろ」という酷なコメントもありますが、

どうか諦めないで欲しい。

銀シャリ

「結局漫才じゃん」ってコメントも見ましたが、

コントネタは1から作っているとの事で、

コントならではの要素もあって、個人的には楽しめました。

漫才とコントの境界などと言いだしたら

サンドウィッチマンとかどうなるのか。

はっきり言って、半分以上

ツッコミのフレーズがウケるかどうかで決まってしまうので、

キングオブコントの空気では非常に厳しかったかも。

1本目の「奥さんを僕にください!」って台詞で

爆笑が巻き起こるかと思ったんですが…

でも、コメントなどでしっかり笑いを取れていたのは

やっぱり場慣れしてますね。

新たな側面も見れて新鮮でした。

夜ふかしの会

5人組を生かす、という点に特化するあまり、

設定やボケの方が地味だった印象。

1本目は後半に盛り上がり、

2本目はカラオケ好きとしては

「あるある!」というネタばかりで楽しめはしたのですが。

やっぱり4人以上のネタというのは難しいのかも。

うしろシティ

松本氏も「うまいね」とコメントしていたように、

王道をしっかりと固めてきた感じ。

点数もよくも悪くも安定。

1本目は「知らないもので知らないものを作るな!」という台詞がツボでした。

2本目も良かったんですが、

ボケが少なく点には結びつかなかったか。

爆発するネタさえあればドドンと行けるのでは。

【しずる】

テンションの高い演技や

ネタの突き抜けた設定・展開が魅力だと思うのですが、

今年はあまりハマりませんでした。

1本目は厨二心がくすぐられはしましたが、

900天台が出るほどはウケてなかったような。

2本目はしずるらしからぬ地味なネタ。

「驚く」という一つのボケだけを続けるなら、

ジャルジャルの「おばはん」くらいブッ飛んで欲しかった。

M-1笑い飯化しつつありますね;

かもめんたる

2人それぞれに独特の持ち味があってよかった。

言うほど学歴は関係ないでしょうが、

やっぱり緻密なネタだな、という感じがしました。

1本目はボケに漂う狂気が面白かった。

中盤の舌を出した表情には完全にやられました。怖すぎる。

2本目は強いて言えば、

作文の内容自体が平坦だったのかも。

来年も決勝の舞台で見てみたいです。

さらば青春の光

本人たちのガラが悪そうで(偏見ですが)

個人としてはあまり好きではなかったのですが、

ネタは面白かった。

トップバッターであれだけの点をとれたのは凄い。

特に2本目は、今回1番好きなネタでした。

暴力系の笑いははっきり言って嫌いなんですが、

自分の能力を試すために子供を殴り続けたり、

最後には泣く子供を放っておいたりする、

中盤の展開のブラックさが良かった。

最後にはしっかり関係が逆転するし、

オチも決まってました。

これからけっこう出番が増えるんではないでしょうか。

【バイきんぐ】

トップリードとは逆に、

場の空気にすごく恵まれてましたね。

Hi-Hiしかりスギちゃんしかり、

苦労人の人が評価される風潮にあるのかもしれません。

ネタは1本目は笑ったんですが、

2本目は若干パターンが被っているのもあって

個人的にはあまりハマらず。

それでも、芸人席は異様なまでに盛り上がってました。

分かりやすく、勢いあるツッコミが決定打となり、

特に1本目の「なんて言ったらいい?」、

2本目の「なんて日だ!」といった台詞で

大爆発が起こってましたが、そこでもあまり乗れませんでした。

もちろん面白いんですが、他の組と

そこまで差があるようには思われないんですよね。

それでも、優勝の瞬間の涙には感動しました。

苦節が報われてよかったです。

史上最高得点には驚きましたが。

色々言いましたが、全体としては楽しめたものの、

欲を言えば

2009年のキングオブコメディの1本目のような、

何も邪推せず、お腹が痛くなるほど笑えるようなネタがあれば

申し分なかったです。

あとは、トップリードが立ち直ってくれることを願います;