しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

『THE MANZAI 2012』決勝大会 感想

「THE MANZAI 2012」決勝戦速報

本日フジテレビ系列にて全国生放送された

日本一の漫才師を決める大会

THE MANZAI 2012」の感想。

個人の勝手な意見ですのでご了承願います&

ネタバレにご注意を。


まさかの衆議院選挙と日がカブるという悲劇ながら

なんとか放送されて良かった。

このぐらいの長さ・時間帯がちょうどいい気がします。

昨年の尺稼ぎひどかったし。

決勝前のメンバーを見る限りでは

THE MANZAI」で頭角を現したコンビたちが、

M-1グランプリ王者勢にどう立ち向かうかが

鍵になると思っていましたが、

なかなか意外な展開が多かったです。

正直な話、お笑い好きの自分としても

今年のレベルは今ひとつだった気がします;

初期のM-1などと比べても、お腹を抱えて

素直に爆笑できる、あるいは

突き抜けているネタというものがなかった気が。

「これでまた世間でのお笑いのイメージが悪くなるのでは;」

と見ながら心配になったほどに。

紹介VTRの作りもいまいち格好良くないし。

地上波でのお笑いはやっぱり

バラエティ化してしまうのでしょうか。

しかし、ネタの質以上に今年の議論となるのは

やっぱり審査でしょうね。

ここまで視聴者の点数

「国民ワラテン」がガン無視されるとはw

四回の審査で一度も一致しないという。

審査員の審査がズレているのか、

世間が違う笑いを求めているのか……

個人的には

あれだけ準決勝大会でゴリ押しされてた千鳥が

最後全く推されなかったのが驚きです。

以下、各コンビごとの感想。

・Aブロック

テンダラー

こ、このタイプのネタしかないのか?;

同じシチュエーションの効果音を

ひたすら繰り返して笑いを取るというスタイル、

昨年は盛り上がってましたが

今年はもう飽きが来ていたような。

(ちなみに今年の2本目のネタも)

また、前半1、2分の本ボケとは違う

微妙なくだりがもったいない気がする。

正直、後半の展開に入るための時間稼ぎでは?

また、本ボケ自体の威力はあんまりなのが

表に出てしまった感が。

最後の展開は笑いましたが。

前半とかどこか変えないと今後は厳しそう。

ウーマンラッシュアワー

前半でやったボケを利用し、

後半で役割を入れ替えて再びボケ直すという

テクニカルなネタ!

とにかく速いネタなので

聞き取り辛いところもあり、好みは分かれそうでしたが、

勢いあったなあ。

強いて言えば、終盤でもう先の展開が読めて

勢いが止まってしまったか。

バイトリーダー以外にも

色々できるんだぞ、というのを

見せつけられたのではないでしょうか。

ハマカーン

テレビでもおなじみの鉄板、

ブチ切れ漫才を捨て、まさかの王道。

ボケとツッコミが昨年と逆転しているのにも驚いた。

正直、1本目のネタでは

ファイナル行くとは思いませんでした。

あまりハマらなかったというか、

そこまで印象に残らなかった。

オジンオズボーン

サーキット2位の

ダークホースとして期待してましたが、

個人的にはあんまりでした;

期待が大き過ぎたか。ちょっとオードリーの二番煎じ感が。

まあ審査ではウーマンが2番目で

この人らがファイナル進出なんかな、と思いきや

予想以上に審査員の票が入らず。

でも、国民ワラテンだけでは圧勝。なんとも不思議。

・Bブロック

トレンディエンジェル

「お兄さん、トレンディだね~」という出だしのくだりを

全国区で見れたのは感動。

でも、その後は予想通りのウケ具合。

本人らも緊張していたような?

NON STYLE

王者ながら毎回

スタイルを変えてくるのには舌を巻く。

ツッコミの井上氏をいじるネタも精度が上がってるし。

決してつまらなくはなかったんですが、

やはり一つのシチュエーションだけでボケ続けるのは

審査員を若干ダレさせてしまったか;

【磁石】

まさか全国区での「ブスは待つ!」wwwwww

場がウケるというよりは引いてしまったような;

NON STYLEのテンポ早いボケに呑まれて、

本来ならばもっとウケるであろうところが

あまり響かなかった気がします。

昨年のHi-Hiの如く、

ボケの永沢氏の涙で

会場の空気を掴めたかとも思ったんですが、

相方の佐々木氏と温度差があったか。

やめないで欲しいなあ。

【千鳥】

とにかく好き嫌いが分かれるコンビですが、

何度見てもそもそもボケ自体の質がいまいちな気が。

パターンも昨年の決勝と同じだし。

冷静に見ると、笑いの量もそこまで大きくない。

でも名前にはさすがに笑った。「よだれ」てwww

・Cブロック

スーパーマラドーナ

準決勝でウケていた所が

決勝ではあんまり伸びず。

もうちょっとウケても良かったのでは。

一番王道で安心して見れました。

アルコ&ピース

コントがメインのコンビなのに

漫才で成果を出すという摩訶不思議さ。

今回で一番議論を巻き起こしたネタでしょう。

「禁じ手」とコメントされていたように

一発で好みが別れるメタ漫才。

自分も好きなタイプではないのですが、

「忍者の巻物」という

キラーフレーズの使い方が見事でした。

元々このコンビが

好きだからだけなのかもしれないですが、一番笑いました。

まさかのファイナル進出も非常に嬉いかった。邪道だけど。

笑い飯

好きなコンビですが、個人的には

今回のネタは全く笑えませんでした……

後半はグダグダになって

大きな笑いどころもなく終了したような。私だけ?;

ワイルドカード枠】

なんだかんだで中川家か?と思いきや

まさかのエルシャラカーニ

昨年もそうでしたが、

ワイルドカードの選考基準も謎。

嫌いではないんですが、

ファイナルに勝ち抜けるネタではないような。

「殺そうと思った」には笑いましたがw


ファイナルは

ハマカーン、千鳥、アルコ&ピースというメンバーに。

視聴者の審査とまるで違う面子、視聴率は大丈夫か。

ハマカーン

2回目はこちらも馴染んできて、

けっこう楽しめました。

キャラの強い方をツッコミにし、

さらに今まで影の薄かった神田氏に

無邪気なボケキャラを持たせることで、

笑い所の多彩なスタイルを完成させられたのでは。

【千鳥】

終盤で一気にオトすネタなので、

序盤・中盤であまり勢いを出せないのが辛かったか。

スベってはいなかったので

優勝するのかとも思いましたが、

まさかの審査員から1票も入らないという。

ここに来て突き放すの!?

もう番組自体の意図がよく分からん。

アルコ&ピース

ぜひとも準決勝でやったという

「BLネタ」をやって欲しかったんですが、

残念ながら最初のネタの二番煎じ。

番組に止められたのか、といらん邪推を。

感動系のネタは一度見たらもうお腹一杯な上に、

パイロットの設定は

忍者の巻物と比べても見劣りしてしまう。

コント漫才でもいいから、

他のタイプのネタを見せて

優勝をかっさらって欲しかったなあ。

お二人はこんなタイプのネタばかりでなく、

しっかりとしたネタもお持ちなので。

といった感じで、千鳥の優勝と思いきや

しっかりと王道を固めてきた

ハマカーンの優勝でございました。

完成されてはいるがマンネリ化していた形を捨て、

真摯に漫才と向き合った姿勢が評価されたのかも。

最後に見せた神田氏の涙が熱かった(;ω;)

とはいえ、全体的に

何らかの不満が残る大会だったのは

やはり否定できないような。

かといって、「じゃあ何が悪かったの?」

と聞かれても、首をひねってしまいますが;

ほとんど昨年のファイナリスト+

M-1勢という顔ぶれのため、

新鮮味に欠けていたのかもしれません。

もっと初進出の無名コンビが残っていれば

違った盛り上がりも見せたのかも。

ひとまず、来年開催されるかも若干危うそうなので

なんとか持続されることを祈ります……