しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

アニメ『琴浦さん』1・2話の三角関係について + 追記 11話感想

アニメ『琴浦さん』1・2話の展開について、

琴浦さん・真鍋・森谷さん

三人のキャラクターの行動にふと疑問を抱いたので、

整理がてら、勝手な考えを

自問自答形式でそれぞれ列挙していきます。


まず、琴浦さんは2話以降で

真鍋と恋仲を意識するが、

その以前に、森谷さんが真鍋を好きということを知っている。

真鍋が自分と行動するようになった時点で、

森谷さんの恋路を応援しろとまでは言わないが

彼女の好意を伝える

何らかの行動を起こすべきではないか?

それについては、

琴浦さんは真鍋と出会う前に

人間関係で大きく傷付き、

「自分は人と関わらない方がいい」と消極的だった。

だからこそ、自分が

森谷さんから真鍋を遠ざける一因になっていても、

自主的に関わってくる真鍋や森谷さんに対して

積極的に行動できなかったのは

仕方ないのではないか。

それに、琴浦さん

「ずっと一緒にいてくれる友達」として

真鍋と関係を始めた。

その上、原作では

真鍋に「森谷さんがあなたを好き」ということを話しているし、

アニメでも暗に示してはいる。


そこで、問題は真鍋の方に移る。

真鍋が2話終盤の発言までに、

森谷さんの好意を知る知らないにせよ、

彼女に対する反応はもっと違ったものにはならないのか?

また、アニメ版で知った設定だが、

真鍋と森谷さんの関係は、小学生の頃から続いている。

そんな幼なじみに対して あまりに冷たくないか?

アニメ版の真鍋の性格で考えると、

まず森谷さんの「家に来て」という誘いは

ひたすら空手への勧誘と勘違いして断り続けていたのか。

また、2話での誘いについては、

男友達が誘ってくる感じで処理したのだろう。

基本アホ(エロス)キャラになっている設定では納得いく行動ではある。

森谷さんの好意の表現方法も一因だし。

琴浦さんへの感情の変化を見ても、

真鍋が鈍感であるとは考え辛いが、

森谷さんに対しての感情は

幼なじみという関係が大きく影響したのかもしれない。

昔からの知り合いだったからこそ、

琴浦さんへのいじめを追及する時も、

あれだけ容赦なく言えたのだろう。

この点については

真鍋が森谷さんの好意を知らなかった場合は説明できるが

知っていたとすれば話が変わってくる。

自分が好きな人に対して

「(琴浦が)好きだからだ!文句あるか!」と言い放つのは、

森谷さんの側に立てば、非常に残酷な仕打ちではないか?

場の勢いもあるとはいえ。

今なお不安定な三角関係については、

原作でも引き続き描かれているので、

何らかの形で決着を付けて欲しいし、

真鍋が行動する責任があると思う。

また、アニメ版では真鍋の性格が

かなり違っていることもあり、

3話以降ではどのような描かれ方をするのか楽しみ。


最後に、森谷さんについて。

彼女の行動は本当に、罵詈雑言を受けるほどのものか?

彼女もかつて、家の事情で

孤立、または人間関係に劣等感を抱き、

そこで出会った真鍋に惹かれた、という描写がアニメでなされた。

程度に違いはあれ、この境遇の点で

森谷さんと琴浦さんは同じとも言える。

森谷さんの場合、真鍋との出会いから

無事に同級生と人間関係を築けた点が、琴浦さんと異なる。

とはいえ、彼女も密かに琴浦さんと同じで、

コミュニケーションには不器用ではなかったのか?

それは、長い付き合いなのに

真鍋と関係を発展させられなかったことにも現れているのでは。

ここは完全な憶測だが、

真鍋に対して直接好意を告げられずに

家に誘うしかできなかった不器用さ。

2話で無料で貰ったというチケットを使った誘い方も、

おそらくは取り巻き女子2人の提案ではないか。

アニメでは、森谷さんのその不器用さが

強調されているように感じた。

そして、琴浦さんの登場。

2話の始めでは一種のヤキモチもあって

静観していたのだろうが、

チケットでの誘いも断られ、

次第に真鍋と琴浦さんの関係に 危機感を募らせるようになる。

そんな中での、ESP研占い騒動。

取り巻き2人も原因だが、ここで、

彼女は琴浦さんへの攻撃に出てしまう。

この時点で、森谷さんは戦法を誤ったのだと思う。

琴浦さんに対し陰湿ないじめをすれば

真鍋に何より嫌われることは、

そんな彼を好きになった森谷さんなら、

冷静になれば予測できたのでは。

琴浦が消えれば真鍋は」と考えた森谷さんは、

ある意味で純真過ぎた。

森谷さんが本当に戦おうと思うのならば、

むしろ琴浦さんと仲良くなって、

その上で琴浦さん

自分の味方に取り込むべきだったのではないか。

まんま漫画・アニメ『君に届け』の胡桃だが。

少なくとも、琴浦さんと対等に向き合っていれば、

原作の展開よりは マシになったのではないかと。

もっとも、それでは

ストーリー自体が成り立たなくなるが。


結論としては、森谷さんは

直情のあまり、真鍋に好かれる努力より

琴浦さんへの攻撃に走ってしまった。

その結果、真鍋に「琴浦が好き」と先制されて、

自分の好意の行き場が無くなってしまった所に

哀しさがあるのではないか。

もちろんいじめは許されないし、

この後も原作ではさらに暴走してしまうのだが……

良くも悪くも、人間らしい行動だと思う。

そして、三角関係には

色々な形があるにせよ、決着をつけるには、

大半が「選ばれなかった側が自ら身を引く他ない」という残酷な点がある。

結ばれた二人も、選ばれなかった者の影を持ち続ける、という重さも。

「そんなアニメちゃうわ!」と

ツッコまれるかもしれないが、

今後も三角関係の行方が楽しみ。

勝手な意見をお読みくださり

ありがとうございました。m( )m

2013.3.24 追記

第11話を見ました。

森谷さん、告白しましたね……!

原作では、かなり早いタイミング

(アニメの2話終わり)で

真鍋が琴浦さんに告白し、

森谷さんはいまだに

告白できていませんでしたが。

アニメで琴浦さんへの告白が

先送りになったのもこのためだったのかと。

個人的にはすごく良い改変だったと思います。

「あの緊迫した状況で告白?」と

違和感を持たれる方もいるかもしれませんが、

あんな状況だからこそ、

自分が告白する道を選んだのではないかと。

森谷さん、告白する前に、ちゃんと

真鍋に琴浦さんのことを話してるんですよね。

琴浦さんが自分一人で抱え込んでしまうと

言ってたのはアンタじゃないか、

それでも側にいるって言ったんじゃないのか、と。

そう真鍋を叱咤し、

真鍋に自分の琴浦さんへの想いを

再認識させた上での、告白。

それが、どんな結果に終わるかは

本人も予想できるでしょう。

だからこそ、手の震えに表れているように

普通の告白よりはるかに

覚悟が必要だったんじゃないかと思います。

琴浦さんと真鍋さん、

2人が迷っている時だからこそ、

自分の中の迷いを消す必要があった。

そして、自分の言葉が本気なのを伝えるためにも。

森谷さん、正直

「べ、別人?」と思うほど可愛くなってました。

原作の方はより大人びた外見で、

性格も基本腹黒く、時にかわいそう。

元々がチョイ悪役キャラだったので、

ネタキャラとして悲惨な扱いが多いです。

それが、アニメでは

年頃の幼さが加わった外見に声もよく、

性格も普通に直情型のいい娘。

(おそらく序盤の森谷さんの行動を

どう評価したかの違いかと)

何より、アニメでは森谷さんの感情を

より丁寧に掘り下げて描写していたなと。

真鍋を好きになった理由や

琴浦さんの前で自己嫌悪に陥る描写も

きちんとありましたし。

いじられ役としての一方で

一人の恋に揺れる女の子としても

森谷さんを描ききってくださった

アニメスタッフの方々に感謝です。

しかし、冷静に考えたら

あの状況でまだESP研にいる

森谷さんのメンタルの強さにも敬意を払います(涙)

(自分以外の4人がカップル2組)

どうか、真鍋兄とうまくいって欲しい。

最終話の展開にも期待です。

森谷さんに幸あれ。