しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

オタク大学生の北京留学 (1)北京大学

8月中旬から1ヶ月の間、

同志社大学の短期留学コース、

サマープログラム・中国語に申し込み

北京大学に留学してきました。

大学での生活や、行った場所について

学んだ事や感想など。

なにかの参考になりましたら幸いです。


初の中国、行く前に

数々の悪い情報を耳にしていて、

自分で決めたとはいえ心配でした。

ところが、いざ行ってみると

想像以上に環境がよくて驚きました。

特に北京大学内。

中国の大学は全寮制で、

生徒や教職員、時にはその家族も

まるごと大学内に住むのだそうです。

そのため、大学内は周り切れないほど広く、

日常的に自転車やバイクが用いられています。

徒歩では校外に出るのにも一手間でした。

そんな大学内には

スーパーや銀行、薬局や散髪屋まで

生活施設が勢揃い。

ごく普通に大学内だけで生活用品を物揃えられます。

大学というよりは一つの街のようで、

すれ違う人の中には子供や老人も。

他国の留学生もたくさんいました。

以下、初日から大学での生活を振り返り。


到着時は大雨。

中国の街は水捌けの機能が今ひとつらしく、

大学内も水浸しの所がちらほら。

なるべく雨の日の外出は控えた方がいいとのこと。

その浸水の上を自転車や二輪が

タイヤを完全に水没させて通過していき

いきなり衝撃を受けました。

留学生用の宿舎「匀園」の◯9号楼(東方厨)

二人部屋には洋式便器・ベッド・

ユニットバス・エアコンの設備が。

部屋の鍵がわりと脆いのが不安でしたが。

さらに、毎日アメニティの追加と

清掃をしてくれる好待遇。

欲を言えば、小さな台所と冷蔵庫も欲しかった。

熱湯が使えるのでカップ麺は食べられますが。

有線のネット環境もあり、

パソコンを持って行けば使えます。

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規制されていて普通は見られませんが、

LINEやskypeは使えます。

下手をすれば日本となんら変わらない生活に(;´∀`)

少し困ったのが洗濯でした。

宿舎内に共用の洗濯機があるのですが、

3つほどしかなく、しかもわりと故障しやすい。

大学内にはコインランドリーもあるのですが、

宿舎からは遠く。

干す場所もないのでずっと室内干しでした。

一ヶ月のあいだ共同生活をしたルームメイトは

物静かな趣味の合う人で、

特に喧嘩もなく、快適に生活できました。

部屋割りは厳密には決まっておらず、

合わなければ変更もできました。

宿舎の入口には「大白」という白猫が。

校内には猫がたくさんいて、

現地の人も普通に餌をあげていました。

猫好きには嬉しい。

初日の夕食は宿舎のレストランにて。

円形テーブルにずらりと料理が並びます。

食べ切れないほど出すのが中国語式らしく、

どこのレストランでも

3分の1ほど残してしまいました。

タッパーを持ってくれば良かった。

肝心の味ですが、日本の中華料理とは

味付けがやっぱり違います。

具体的には辛い料理と油っぽい料理が非常に多い。

生のサラダにはまず出会えません。

お腹の具合を悪くすることも多々あるので

正露丸や胃薬は持っていくことを勧めます。

また、醤油や梅肉、生姜のチューブなどの

日本の調味料も大変重宝します。

が、味に関してはけっして悪くありません。

普通に美味しいものもたくさん。

その点は非常にありがたかったです。

レストランの他にも、大学内には

数多くの食堂があります。

規模もメニューも食堂ごとに多種多様。

学生証にICカードの機能があり、

現金をチャージできるのですが、

食堂での支払いはすべて学生証、

一部の食堂しか現金は対応していません。

かなり安く食べられるのですが、

閉店が早いのが困りもの。

夜7時以降はほとんど閉まってしまいます。

愛用した食堂のメニューをいくつか紹介。

先ほどの写真の、お粥と小籠包専門の食堂にて。

お腹を壊した時は三食お粥でしたw

特におすすめの水餃子。

中国では焼き餃子はほとんどなく、水餃子がメインです。

油っこくなくしかも美味しい!

この立派な三階建ての建物も、中はすべて食堂。

一番規模もメニューも多いので、

迷ったら毎日ここでもいけます。

黒いお米(甘くモチモチしてて美味い)や

具が花だけの黄色いお粥など、

風変わりな料理も楽しめます。

食堂以外の屋台も充実しています。

食堂よりは値段が張りますが、

ハンバーガーやサンドイッチもあり、

夜も営業しているのがいい所。

写真はよく通った小龍包屋。

野菜や果物の店もあちこちにあります。

例えばトマトなら4個で約100円と、

日本より各段に安く買え、味も一緒。

安全性も問題ないみたいです。

特におすすめなのは写真下のマンゴー。

よく熟れていて絶品です。

台所がないので切るのに苦労しましたが。

学外に出て店を探すのもあり。

ただ、中国の車道は日本と反対の右側寄りな上、

車優先で荒っぽい運転が多いので要注意です。

渡ろうとしている現地人に着いていくのが無難。

西南門を出るとケンタッキーや吉野家があります。

他にもマクドやスタバなど、

有名チェーン店は中国でもあちこちにあります。

個人的に、吉野家の隣のパン屋さんがおすすめ。

普通に日本と遜色ないパンを楽しめます。


食べ物の話はこのくらいにして、

他の施設も紹介。

これまた大きな図書館。

入場には手続きが必要ですが、

事務室が休みだったりして大変でした。

中には日本の本や雑誌(日経エンタメ)もあります。

傘が干されまくっている。本に湿気は大敵では。

学内のあちこちで見かける「复印」の字。

日本ではあまり見ない、

スキャンやコピーができる印刷屋さんです。

普通の留学生ならば縁がないのですが。

私の場合、サークル活動で

8月末〆切の漫画の原稿があり、

出発までに提出できず

やむなく留学中に描いている状況でした。

どうやって提出するか頭を抱えた挙句、

SDカードと手描き原稿片手に印刷屋に突入。

なんとかPDF化してもらい、事なきを得ました。

大きな湖と塔。

大学内は自然も豊かです。

オタク目線から見たものもいくつか紹介。

なぜか学内のいたる所にハルヒが。

びっくりしました。

スーパーで見つけた、萌え絵のお菓子。

他にも、大学内の雑誌屋さんでは

日本のアニメ雑誌の翻訳版、

「俺妹」や「厨二病」が表紙の本が

売られていたりしました。

北大生にも人気なのか。


肝心の、語学の授業について。

2日目にクラス分けの試験があり、

初級・中級(2つ)・上級と4つに分かれました。

授業で使われるテキストも、

その場でクラスごとに配られます。

自分は中級のクラスに。

クラスは全員が日本人ですが、

東海・慶應義塾など他の大学の人や

外部団体の方も一緒でした。

この「俄文楼」で授業は行われました。

毎週平日の午前中、

「口语」と「汉语」の授業が2時間ずつ。

先生は2人とも女性の方で、

会話の先生はなんと23歳の若さ!

自分とほとんど違わないのに……すごい。

「口语」はパワーポイントを使った

会話や発音の練習が中心の授業。

グループワークが多く、そのおかげで

クラスのメンバーとも打ち解けられました。

一方、「汉语」は文法の解説が中心で、

定期的に作文とその発表の課題が出ます。

「あなたの好きな物語」というテーマ

の作文では

完全に趣味に走ってしまい、

大好きなマイナー漫画「トリコロ」を文章化。

筆が進み過ぎてしまい、

発表に15分かかりました(大迷惑)

布教したかったんや……

どちらの授業もすべて中国語で進められ、

最初はほとんど理解できず戸惑いっぱなしでした。

そこは先生も考慮をしてくれていて、

大事な所は英語でも説明してくれます。

授業に限らず、中国語が通じない時に

何度も英語が必要となる場面があったので、

英語の能力は必須と言えます。

まさか中国で実感することになるとは。

それでも、毎日聞いているうちに

すべて理解できる、とは到底言えませんが

慣れることはできました。

完全に聞き取れるようになるのはいつの日か。

授業は午前中だけですが、

毎日書き取りのテストと課題、

さらには期末テストもあるので、

授業外にもけっこう勉強する必要があります。

とはいえ、先生は二人とも気さくな方で

仲間ともグループワークや観光を通じて

打ち解けることができて、

学ぶのが楽しいクラスでした。


授業終わりの午後には

観光プログラムがあるのですが、

何もない日は好きに時間を使えます。

とにかく自由度が高い!

誰かと一緒にどこかに行っても良し、

気ままに散歩しても良し。

引きこもって動画サイトに通うのも一興。

普段が実家暮らしなのもあって、

日本での大学生活以上に

のんびりとした気持ちて

毎日を過ごすことができました。

解放感に満ちた大学ならではの雰囲気って

やっぱりいいものです。

ずっと大学生でいたい(クズ)

長くなったので一度この辺りで。

次は観光について。