しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

オタク大学生の北京留学 (2)観光・ぼったくり編

前回からの続きです。

北京大学に留学中、観光した場所ごとに感想など。


【南锣鼓巷・王府井】

どちらも町の名前ですが、

ここは観光プログラムではなく、

現地の学生スタッフの女性が連れて行ってくれました。

日本のアニメが大好きで、コスプレもするとのこと。

ハルヒのコスプレ写真を見せてもらいました。

改めて日本のオタクカルチャーが

世界に広まっていることを実感。

地下鉄の入口。

北京の交通機関に乗る際は

一卡通」というICカードがあると非常に便利です。

地下鉄やバスのほか、公衆電話にも使えます。

駅の窓口などで購入可能。

地下鉄はどこまで乗っても乗り換えしても、

一律2元(約35円)!あまりの安さにただただ歓喜

その代わり、乗る前に逐一、荷物検査があります。

南锣鼓巷(なんらここう)は

どこか古びた雰囲気の漂う、観光店通り。

日本でいうと浅草か。

土産屋はもちろん、

食べ物と服の店が多かったです。

カロンやたこ焼きなんてのも売ってました。

料金先払いでアイスを買ったんですが、

商品受け渡しの際にレシートがないと

渡さないとのこと。買われる際はご注意を。

茶店にも入りましたが、

写真撮影は禁止とのことで残念。

洋楽も流れている洋式空間の中に

池と金魚とか、中華の要素が入り混じってて

なかなか楽しかったです。

一方、王府井

ショッピングモールが立ち並ぶ渋谷のような都会。

ただ、晴れなのに

遠くにもやがかかって見えるくらい

壊滅的に空気が悪かったです。

そのせいかどうか、行った後に喉をイワしました。

マスクをして行った方がいいかも。

大きな書店のビルを見つけ、さっそく突入。

翻訳された日本の漫画のコーナーを発見して

オタクのテンションになってしまいました。

漫画は「ワンピース」などの人気作に、

エヴァ」や「らき☆すた」も。

さらにライトノベルのコーナーも探り当て、

完全に半狂乱に。

「俺妹」「とらドラ」「バカテス」etc…

大好きな小説「半分の月がのぼる空」まであるとは!

一緒に行った仲間は「狼と香辛料」を購入。

久々に「日常」や「リトバス」の話ができて感激でした。

チャイナドレスを見るたびに

クドを思い出して辛かった

また、中国オリジナルの漫画も

想像以上に上手くて驚きました。

子ども向け漫画や漫画参考書の絵も

萌え絵っぽくてステキ。

日本の影響でしょうか。

漫画の描き方の本も大量に平積みにされていて、

うち一冊を購入。

本の日本漫画の紹介文がなかなか面白い。

書店を出た後は飲食店街「小吃街」へ。

屋台にセミやサソリ、タツノオトシゴの串焼きがあって

なかなかに衝撃でした(閲覧注意)

夕食は「全聚德」という北京ダックで有名なお店へ。

雰囲気も値段も高級。

メニューには基本セットしか書かれていませんが、

北京ダック単品での注文もできるみたいです。

テーブルの側で北京ダックを切り分けてもらえます。


天安門

広大な空間に溢れんばかりの人。

有名な毛沢東の肖像も。

写真ではなく、精巧な油絵なんだそうです。

頬の桃色加減がやたら気になる…

地下道を通って中に入るのですが、

想像よりはるかに広かったです。

日本の皇居(京都)も広いなーと思ってたんですが、

それが慎ましく思えるくらい。

ガイドさんの導かれるままに

様々な門をくぐり続けたのですが、

なんだかんだで2時間くらい歩きます。

直射日光が燦々でしたので、みなフラフラ。

夏場に行かれる人は、ぜひ日焼け対策を。

水分はいろいろな所で売ってます。

昼には外に出たのですが、

ガイドさんいわく、

まだ4分の1も見ていないとのことで。

本当に全部見ようと思えば何日かかることか。

門の前ではしゃぐ自分。

この後、勢い余ってコケました。

……と、そんな風に調子に乗っていたのが悪く、

帰りにぼったくりの被害に遭いました

門を出た後の自由行動で、

ひとまずタクシーで近くの駅に行くことになり、

交通手段を探している中。

バイク式のタクシーのオヤジに笑顔で勧誘され。

ちょっと不審には思ったのですが

値段を聞くと「3快(元)」と言われたので

うっかり信じて二人ずつ乗り込むことに。

シートベルトも何もなく、携帯いじりながら運転…

それでも、風の心地良さについついはしゃいでしまい。

運転手同士でも言葉を交わしていると思いきや、

なんか大通りを外れて細い路地に進まれ。

こちらが近道なのか?とまだ呑気にいると

途中で降ろされ。

中国語でここから先に進んだら駅がある、

といったような意味のことを言われました。

ここで終わり?と思いつつ

3元を払おうとすると。

オヤジ、途端に険しい顔になり

「Money!Money!」と英語で連呼。

自転車の前の籠から表を取り出し、見せてくると、

そこには「300,00」の文字が。

さ、300元!?

まだ状況を飲み込めずポカーンとしていると、

肩を拳で小突かれました。

ここでようやく、やられたと気付く。

とはいえ、冷静な対処ができた訳ではなく、

ひたすら日本の授業で習った

「高一点儿」と連呼することしかできず。

ちなみに「高(gao)」は「背が高い」の意で

「値段が高い」は「贵(gui)」なので

根本的に間違ってました(つ `)

「一点儿(yidiar)」も「少し」って意味だし……

正解は「太贵了(Taiguile)!」。

恐怖よりはパニックの方が勝り、

無意識に事なかれ主義が働いてしまったのか

結局100元を支払うことに。

一緒に乗った仲間も支払わされてました。

後から到着した仲間たちも

同じくらいボラれたようで、憤懣やる方なし。

みな無事だっただけでも不幸中の幸いでしたが。

とぼとぼと地下鉄に乗って帰りましたが、

思い返すと悔しく、またしつこい性格なもので

その日はずっと

どうすれば良かったのかばかり考えてました(^ ^;)

金額どうこうより、集団行動で油断していて

個人として毅然と行動できなかった点に反省です。

帰ってからさっそくネットであれこれ対策を調査。

自分なりに列挙すると

・原則、自分から声を掛けてくる人には応じない

(英語や日本語の勧誘は特に危険)

・巻きこまれた場合でも、

優位なのはこちら側だと認識して

落ち着く、余裕を見せる

(あくまで不法なのはあちら側+

観光客に危害を加えると厳重罰)

・本当にヤバい、と思うまでは

金を払う素振りは一切見せる必要なし、

とにかくゴネる。

(大声で「公安(Gong'an)!」など叫ぶ、

相手の顔の写真を撮る、

警察に電話する(振りをする)、etc)

・こちらから暴力は振るわないこと。

言葉が通じず交渉できない時は、

ひたすら真顔&無言で相手の対応を見るか、

ジェスチャーで。

個人で巻き込まれた際は、

相手が激昂する前に妥協した方がいいと思います。

やっぱり身の安全が第一ですし。

今回の場合は集団だったので、

他のみんなが到着するまでゴネ続け、

仲間同士で固まって抗議するのが

一番有効だったかもしれません。

最初の方に到着した自分が

真っ先に支払ってしまったせいで

他のメンバーも払う羽目になったのかも、

と思うと罪悪感が。

まあ、今までズラッと書いてきたように

反省するいい機会にはなりました。

皆さんもご注意を。

ただ、余談ですが

ぼったくりとはいえ

乗ること自体は楽しかったので、

(仲間たちも盛り上がっていた)

あのオヤジたちも自分の仕事に

もっと誇りと自負を持ってくれないものか。

たとえ料金が高くても、最初に言って、

きちんとしたコースで案内すれば、

乗る人はいるのでは。

あれだけの観光客がいる訳ですし。

同じ値段でも騙されて渋々払うのと

お客が納得して払うのでは

重みが全然違うと思います。

それに、本来は観光業って

お客さんに楽しい思い出を作ってあげられる

素敵な仕事だと思うのです。

なのに、お客に危害を加えた挙句、

不快感を与えて返してしまう。

一時の金銭は得られても、長い目で見ると

本当に損なのは彼らではないかと。

よくよく考えると、怒りよりは

残念だな、という感情が浮かんできました。

まあ、日本人らしい綺麗事の考えで

中国の熾烈な競争社会にはそぐわないでしょうが。

「ARIA」の読み過ぎかも。

参考サイト:(谢谢!)

上海のぼったくりバーでひっかかる人多すぎ…

中国でタクシーにぼられない方法…

このテの顔には要注意である

話が長くなってしまったので、続きます。