しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

オタク大学生の北京留学 (4)観光・大同旅行編

前回からの続きです。

留学中、北京大学が実施する小旅行への

参加の募集がありました。

行き先は大同という

北京の西にある山西省の都市。

仏教にまつわる名所が多くある場所です。

日程は2日間で、参加費は2万円ほど。

参加は自由なのですが、

せっかくなので申し込むことに。

そんな訳で、8月末の夜、

北京大学からバスで北京駅に移動。


23時前だというのに活気がすごい。

子供たちも普通に走り回っているし。

大同へは寝台列車で向かいました。

今まで乗ったことがなく、乗りたさに

申し込んだ所もあります。

日本ではあまり見れなくなってしまいましたし。

夜行バスよりは快適なんだろうか、

などと考えているうちに列車が到着。

慌ただしく乗り込み、真っ暗な車内を進むと。

待ち受けていたのは三段ベット×2の小さな空間。

そ、想像以上に狭い!

特に最上段、天井とスレスレやし、

登るための足場も小さく。

見知らぬ中国の方もすでに上で寝ていて、

物音を立てぬようなんとか

中段のベッドに体を潜り込ませました。

そして、盗まれないように荷物や靴と添い寝。

ギリギリ足は伸ばせました。

ぐっすり眠る、という訳にはいきませんでしたが。

それでも、線路に揺られながら

窓の外の景色を眺めることができて、満足でした。

座席は男女関係なく混合で、

いびきを立てる人もいるので、

お乗りになる際は耳栓の持参をお勧めします。


朝の大同駅。……さ、寒い!!

北京ではTシャツ一枚で快適だったのですが。

大同は一日の気温差が激しく、

この日の朝の気温は一桁台だったとか。

防寒着は持って行った方がいいです。

朝はお洒落なホテルのバイキングでした。

大同の名物料理の一つに、

小麦粉の塊を包丁で細長く切り落とした

刀削麺というものがありました。

目の前で麺を削って茹でて、お椀に入れてくれます。

きしめんのようで美味でした。

トマト味のスープがまた美味い。

お腹を満たした後は、宿泊先の別のホテルに。

ご飯を食べたホテルがかなり綺麗だったので、

きっとそこよりは質素なホテルに……

……ん?

こ、こんな豪華なホテル、

日本ででも泊まったことないよ!?

数々の設備に加え、

クローゼットにはふわふわのバスローブ、

お風呂場が丸見えになる謎の機能まであり。

……新婚か!

妄想が膨らむ膨らむ

ここでも寮のルームメイトと同じ部屋に。

むさい男二人で

こんな豪華な部屋を独占していいのやら。

この「雲岡美高大酒店

(「酒店」は「ホテル」という意味)、

五つ星クラスの普通に豪華なホテル。

本当に新婚のお客さんもいました。

1Fのラウンジにあった、

中国の縁起色、紅に彩られたピアノ。

あとは矢野顕子氏がいれば完璧(謎)


本題の史跡について。

一日目は雲岡石窟大同城壁九龍壁を見て回りました。

霊巌寺(雲岡石窟)】

入口。前の像は曇曜という

このお寺の創設者だそうな。

中国の仏教施設というのが新鮮。

真っ赤な袈裟を着たお坊さんたちも

参拝に来ていました。

石窟の入口に到着。

洞窟の中の巨大な石仏。

表面の小さな穴は

保護のための粘土を塗る際、

粘土を固定するために打った楔が原因なんだとか。

無数にある洞窟の一つ一つに細かな彫刻が。

想像を絶する労力に脱帽。

入口に木造の楼閣があるものも。外観もステキ。

残念ながら中は撮影禁止でしたが、

こちらも荘厳でした。

他にもまだまだ多くの石窟がありました。

そして線香の大きさに驚く。

昼食はレストラン。デザートは

クリームの入ったライチの揚げ物という

なかなかの変わり物。味は好きでした。

そして、お客のいる中で堂々と

賭けトランプを始める店員たち。

日本の和○でこんなことしたらどうなることか。

中国で過ごすうちに、だんだん

日本の接客業もこれくらい自由な方が

いいんじゃないかと思い始めました。

【大同城壁】

午後からは、大同の街を取り囲む城壁の上へ。

大同の街を一望。

開発されて高層ビルの立ち並ぶ場所と、

土の色の濃い、のどかな村の景色が

はっきりと分かれていて面白かったです。

どう変化していくんだろう。

端から端までをひたすら歩いたのですが、

正直、途中から退屈に……

せっかくなら自転車で疾走したかったな。

【九龍壁】

街中にぽつんとある壁。

カッコいいことはカッコいいのですが、

本当にこれだけしかなく、数分で見終わります。

にも関わらず、入場料が取られるという;

頑張ったら、入場しなくても

外から見ることもできます。

夕方前に一度ホテルに戻り、自由時間。

その間に、おみやげを買おうと

思い切って現地のお茶屋に単独で突入してみました。

しかし、向こうの言葉も分からず、

こちらの中国語もほぼ全く通じず、

結局、すごすごと出てくる羽目に。

まだまだ修行が足りないorz

それでも、夕焼けに染まる城壁はとても綺麗でした。


二日目は恒山懸空寺応県木塔の二ヶ所に。

【恒山懸空寺】

崖の上の懸空寺。

よくもまあこんな険しい所にお寺を建てたなあ…

洪水への対策だとか。

下からの眺め。まさに「壮観」です。

この字は李白が書いたとのこと。

さっそく登ってみましたが、怖い!

支えも木造な上、けっこう混雑してます。

いつか崩れ落ちたりとか……ないですよね?;

安全ネットなども一切なし、落ちたら終わり。

常に手すりは持っておきましょう……

さっきまで自分たちのいた場所が、

あんなに小さく。

非常に感動しましたが、

安全管理の問題が心配です。

【応県木塔】

中国に現存する最古の木塔。

よく見ると真っ直ぐではなく、

少し曲がっています。

そのうちピサの斜塔化するのかもしれない(謎)


そんな訳で大同旅行は終了。

再び寝台列車に乗りに、大同駅へ。

って光っている!

七色に変化するネオンが雨で反射して、

最後にまた一つ眺めを楽しめました。

続きます(^_^;)