しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

オタク大学生の北京留学 (5)観光・アート編

前回からの続きです。

留学期間も残りわずかになった頃、

「中国の芸術ってどんなんなんだろう?」

と思い立ち、アート巡りをすることにしました。

今回は北京にあるアート関連の場所、

美術鑑賞サークルの後輩に

勧めてもらった今日美術館

中国でも最大級の中国美術館

そして、イチオシの798芸術区

ご紹介したいと思います。


【今日美術館】

現代アートを多く取り扱う美術館。

入口近くの像が不気味。

最寄り駅の「国贸」からはけっこう遠いので、

タクシーを使った方がいいかもしれません。

後述の中国美術館もそうでしたが、

館内での撮影が止められないのに驚きました。

外国では撮影の許される美術館は結構あるようで。

日本が特別なのかもしれません。

以降、いくつか作品の写真を上げています。

ご注意ください。

卵をテーマにした企画展がやっていて、

白い部屋の中にひたすら卵が。

海岸や砂漠に大量の卵が並んでいる映像もあり、

なかなかにシュールでした。

卵はすべて手作り。無駄にすごい労力。

常設展にも面白い作品がたくさん。

写真の絵は一見、

黒い地面に足跡が並んでいるだけですが……

側のブラックライトを当てると、

浮かび上がるものが!

遊び心があっていいですね。

今日美術館の外にも、いくつかギャラリーが。

こちらは自由に見ることができました。


【中国美術館】

今日美術館からそのまま中国美術館へ。

なんと立派な門構え!

アクセスは地下鉄の东西駅から

徒歩15分ほどで行けるはずなのですが、

道に迷って一時間くらいかかってしまいました。

入場は16時までのようなのでお気をつけて。

一・三・五階が展示フロアでした。

一階が一番広く、

多くの展示スペースがあっていきなり迷います。

こちらはかなり混んでいて、

みんなiPad等で堂々と絵を撮影。

事務員の真ん前で撮っても

一切ツッコまれません。

中でも、「交互视象」という、

台湾と中国の合同作品展には感動しました。

立体作品が多く、一つ一つにワクワクします。

衝撃を受けたのが、この《楼》という作品。

静止画では分かり辛いですが、

暗闇の中、部屋の中央で

青白く光る大きな筒が高速回転しています。

いくつもの階層に分かれた筒の中には

それぞれ違う人形があり、

それが回転と光の点滅で

クレイアニメのように動いて見えるのです。

もう一つ、感動した立体作品を。

この《三号景点》は、作品を見ている自分のシルエットが作品に映り込むというもの。

写真左の白い影が私です。

暗い部屋のどこかにカメラがあり、

それに写真右にある雑多なガラクタと

観客を一緒に写し、

不思議な景色を描き出すというもの。

この絵もれっきとした作品なのですが、

よく見ると「ONE PIECE」や「マリオ」ネタが。

いいのかこれは。

美術館の外の庭にも作品があります。

アリだーー!

これだけの美術作品を見たにも関わらず、

なんと、入場料は無料でした!

受付ですぐチケットが貰えます。すごいなあ。

また、美術館の近くには画材屋さんもあります。

見ているだけでも楽しい。


【798芸術区】

元々は工場でしたが、2000年頃から

沢山の芸術家が跡地で芸術を展示し始め、

いつからか中国の一大アートスポットに。

今回の留学で観光した場所の中で、

一番のおすすめといっても過言ではないです。

そのくらいカオスで愉快な空間。

地下鉄の最寄り駅は一応

「三元桥」駅になるのでしょうが、

徒歩では遠過ぎます。

タクシーかバス→徒歩がお勧め。

初めてバスに乗ってみました。

地下鉄のICカード「一卡通」があれば、

乗る際に入口近くの機械に押し当てるだけでOKです。

地図を片手に彷徨うこと数分、念願叶って到着!

街なので出入りは自由ですが、中はかなり広いです。

中はいくつかのゾーンに分かれていて、

それぞれにギャラリーやお店がズラリ。

一日ではとても周り切れないほどです。

あちこちに掲示板はあるものの、

現在位置が分かり辛いので、

まずは地図を買うことをお勧めします。

芸術区に入ってまず目を奪われるのは、

数々の個性的な路上アート。

誰が何のために作ったのかも不明。

ひっそりした建物の陰や路地にさえ、

こういった謎の作品がゴロゴロしてます。

ただただ散歩しているだけでも楽しい。

規模も内容も様々なギャラリーは、

ほとんどが入場自由。

撮影はできない場合も多いですが、

気ままにぶらりと覗くことができます。

心行くを通り越して、うんざりするまで

多用なアートを“無料”で楽しめます。

やはりタダというのは大きい。

たまに有料のギャラリーもあるので注意。

工場跡というだけあり、建物自体にも味があります、

それをギャラリーに再利用するとは

なんと素晴らしい発想力。

雑貨屋もあちこちにあり、

ここでお土産を買うのもいいかもしれません。

こちらのお店はジョークグッスが多めでした。

中にはドラえもんなどの

日本のキャラクターをネタにした危ういものも。

全く関係ないが、なぜか店内で

小田和正の曲が流れていて感動した。

絵を売っている店も。なぜにイチゴ。

こちらは猫雑貨の専門店。

ジブリのジジや、トトロのグッズまでありました。

猫バスはともかく、彼は猫なんだろうか?

さすがは芸術区、

猫も芸術を鑑賞するとは(嘘)

賑やかな広場ではバザールが行われていました。

日本の即売会のような感じでしょうか。

そしてその側では

飛行機の翼が突き刺さっているという。

誰も見てないような建物の裏にも

こんなんがあるんだから

もう観念するしかない。

緑のウサギが逆立ちしているかと思いきや、

突然の握り拳。

芸術区の右下の方には、

少し雰囲気の異なる

「751站」という駅の跡地があります。

なんと、SLが!

この辺りは工場の面影が強く残っていて、

廃墟好きにもお勧めのスポット。

撮影所としても人気があるようで、

モデルらしき人たちが撮影を行っていました。

うーん、いい感じ!

中国であることを忘れるほど、

多彩な魅力に溢れた場所でした。

非常に足が疲れましたが。

ここに紹介したのはほんの一部で、

まだまだ面白いものは沢山ある模様。

日々展示内容は変化していくので、

二回、三回と行くと

また違った発見があると思います。

所持金が底を尽きていたので

利用できませんでしたが、

有料のギャラリーにも入れば良かったなあ……

次回はリッチな状態で行きたいと思います。

長くなりましたが、次の記事で最後です。