しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

『THE MANZAI 2014』決勝大会 感想

2014年12月14日にフジテレビで全国放送された、

漫才日本一を決める大会

THE MANZAI 2014』決勝の感想を

ネタごとに書かせていただきます。

決勝以前の予選は見ていません。

個人の勝手な意見・

大会のネタバレが含まれております。

ご注意くださいm(__)m


【グループA】

◯2丁拳銃「お金持ち」

「首ガッサー」というフレーズにまつわるボケを

ひたすら押し続けるのが勿体なかった。

そのせいで単調に感じられました。

「夜中か」とかのツッコミは好きだったんですが、

ボケ役の小堀さんがえらく大人しめで

あまり持ち味が出てなかったような。

予選でもあまり印象に残らなかったようで、

やはりそうなってしまったなと。

エレファントジョン「ダイエット」

ツッコミとボケが

ほぼ同時進行で喋るので、

どうしても聞き取りにくい部分が。

「分かりづらい」というコメントにも納得。

ただ、勢いはAブロックで一番だったと思います。

2011年のHi-Hiを彷彿とさせるような。

爆発→インタビューの天丼や

ANAがあったらJALも~」も好きでした。

Hi-Hiと同じく

ネタのスタイルやパターンが

ある程度固定されてるので、

来年以降にまた進出するのは大変かも。

◯アキナ「野球部のキャプテン」

非常にオーソドックスな入りで、

序盤で期待値が下がったように

感じられましたが、

中盤からの盛り上がりがすごかった。

「五連休」「ソフラン」など、

一発のボケの爆発力は一番だったと思います。

そこが印象に残って票に繋がったのかなと。

王道ならではの分かりやすさというのも、

エレジョンとの対比で有利に働いたかと。

◯磁石「ラジオのパーソナリティー

テンポ良くひたすらボケを詰め込むという、

賞レース的な価値観の漫才。

今大会での博多華丸・大吉のネタと

対極に位置していたように思います。

2011年の決勝で

ナイツのネタと比較した際に出た弱点、

「1ボケまでのフリが長い」。

それを徹底的に縮め、

ナイツと見間違うばかりの

ボケの連打でしたが…審査員票は一つも入らず。

賞レース向けに練り上げられた

ネタなのでしょうが、

今年評価されたのは

スピードよりも安定だったという。

なんとも上手くいかないものです;

一つ一つのボケが散漫になって

大きな爆発に繋がらなかったのも

敗退の原因でしょうか。

あとは、磁石の2人自身の魅力というか、愛嬌?

これを言ってしまうと

どうしようもない気がしますが。

本当、何がダメだったんだろう。

【グループB】

トレンディエンジェル「人気が欲しい」

流行を取り入れた楽しさ全開のハゲネタ。

安直と言ってしまえばそれまでなんですが、

やっぱり単純にすごく面白いし楽しい。

中盤、斎藤さんがミスしたところで

少し早口になった印象はありましたが、

後半でちゃんと盛り返しが。

2人の魅力がダイレクトに伝わってくるのも好きです、

漫才ならではというか。

ウィリアム王子のくだりとか

さりげなく毒があるのもステキ。

あとはバラエティ慣れしてるのも強みですね。

たけしさん「頭一つ抜けてたね」

「はい、だいぶ抜けてます」この返しwwww

◯馬鹿よ貴方は「カレー屋」

少しだけスリムクラブの漫才を彷彿とさせる、

朴訥なキャラに、間をとったボケ。

ただ、スリムクラブと比べて

ボケ役のファラオさんに入り込み辛いというか。

ボケ自体よりは

独特なキャラや間で笑わせる感じなので、

そこがハマらないといまいちな気がします。

あと、サーキットで1位になれたのは

ファラオさんが歌っている時に

時間制限のランプが点滅して

爆笑が起きたのもあるようなので。

そういった要素がないと、

こんな感じになるよな、と。

斜に構えたキャラは

素ならば仕方ないのですが、

作ってるなら止めた方がいいのでは。

囲碁将棋「銭湯」

会場がリアルに引いていて辛かった。

こういう大会で下ネタをやるからには、

相当見せ方を考えないとまずコケますね;

いきなり連呼の上ここまで全面に押し出されると、

まず受け入れるまでに時間がかかる。

下ネタ云々を抜きにしても、

このコンビの持ち味が

あまり出ていなかったと思います。

話をこねくり回しまくるのが面白いのに、

単調に二択を提示し続けるだけですし。

これでサーキット1位を獲得したのでしょうが、

このネタが受け入れられる所を想像できない;

予選の空気は違ったのでしょうか。

そしてワラテンはトップという謎。

ボタンの連打が、あのグラフや点数に

どう反映されるのかが良く分かりません。

R-1ぐらんぷり』でやっていた

dボタン投票式とかに変えた方がいいのでは。

◯学天即「カッコつける奴」

持ち味である的確なツッコミは

ちゃんと発揮されてるんですが…

話が二転三転して

本筋が分かりづらかった。

一つのボケと一つのツッコミが

バラバラに乱打されているような。

「こういうネタなんだな」

「こういう所で笑うんだな」というのが

察知できなくて、なんだか不安でした。

安心して笑えないというか。

単に自分の理解力が

ないだけかもしれないのですが…

サーキット1位でも票が集まらないとなると、

どうすればいいのか。

ボケ自体の質を上げることか。

【グループC】

◯和牛「言うてやってますけども」

一つのフレーズを4分間押し続けるネタですが、

不思議と単調さは感じなかったです。

票は入らなかったものの、

個人的には好きでした。

笑い所も分かりやすいし、

終盤、ツッコミの逆襲を踏まえて

さらにやり込める展開も面白かった。

オチにもう一工夫あると良かったのかも。

博多華丸・大吉「youtuberになりたい」

「乾杯から焼酎を飲んでみた」wwww

知名度のあるベテランコンビだけに

どうしても他の組より有利なんですが、

進出には納得でした。

「ベテランコンビが現代的なことを言う」

という出オチや知名度笑いだけに頼らず、

ネタ自体の破壊力もきちんとあったので

単純に面白かったです。

◯ダイアン「職務質問

うーん…あまり印象に残らない。

そこまで客席にハマっていない

(と個人的に思った)ボケを

押し続けるのはどうなんだろう。

予選でも観覧者の評価は

あまり芳しくなかったようで。

もちろん、予選であんまりでも

決勝で跳ねるパターンもあるんですが。

◯三拍子(ワイルドカード)「早押しクイズ」

一つ一つのボケで会場がドカンと盛り上がる。

同じ形式を繰り返すネタなので

どうしても後半マンネリ化するんですが、

ボケ方が違っていたので

個人的にはあまり単調さを感じませんでした。

漫才コンテストで辛酸を舐め続けたコンビの

意地を感じました。

これで素直に決勝進出できていれば…

博多華丸・大吉と同じブロックでなければ…

【決勝戦

◯アキナ(グループA)「雪山で遭難」

ツッコミの指示に対してズレたことを言うという

1ネタ目と同じパターンのボケがあったので、

そこがどうしてもに。

ネタ自体は1ネタ目よりも

練られていたと思います。

オチの5連休再登場も理想的。

トレンディエンジェル(グループB)「歌がうまくなりたい」

1ネタ目で大きくウケていたハゲ弄りではなく

歌唱力を押し出したネタ。

そこが見てる人の期待と逸れてしまったかなと。

ハゲ以外のボケの爆発力は

正直まだ弱いと思います。

終盤の十字架のくだりは好きでしたが。

博多華丸・大吉(グループC)「飲み会を抜け出す」

1ネタ目が場面を提示してから

演じていく方式だったのに対し、

このネタは、まず演技を始めて

後から何の場面かを明かす方式と、

スタイルが変わっていたのが良かったです。

やってることは両方おじさんなんですがw

出だしで1本目と全くことを言うボケ

(「本日2度目の劇場出番」の説得力w)や、

オチで1本目のボケを被せる所など、

きっちり笑いを取りに来たのがすごい。


審査の結果、王座に輝いたのは

博多華丸・大吉。おめでとうございます。

いやはや、楽しい大会でした。

ハライチへの酷いドッキリとかあった時は

どうなることかと思いましたが。

大半の人が賑やかし役と思っていた

予選11位のトレンディエンジェルが、

まさか予選のトップ3を破って決勝に進むとは。

こういうのがあるから賞レースは楽しいです。

まだ売れていない無名の人に活躍して欲しいので、

今回の結果はやや複雑な気分ではありますが

(といいますか、優勝したお二人が一番困っていそう)

審査には納得でした。

何より、番組の最後での

「劇場に足を運んでください」という

大吉さんの一言に感動しました。

予選の審査が全てじゃないですし

博多華丸・大吉の予選での順位は6位)

決勝に出られなかった中にも

面白い組はいっぱいいるんですよね。

お笑い番組が減っている昨今、

劇場やライブに足を運ぶ人が

少しでも増えればいいなと思いました。

長文をお読みくださり

ありがとうございましたm(__)m