しこうけいさつ24じ・広報部

カップリング二次創作の個人サークル「しこうけいさつ24じ」(代表:眠れる兎6号)の活動記録や、日々の雑記など。(Twitter:@nemureruusagi06)

合同誌(アンソロ)初主催の記録【かな子×智絵里(かなちえ)アンソロジー】

表紙デザイン:山羊のレシピ
 
 
カップリングに飢え過ぎるあまり
初めて合同誌の主催というものをしましたので、
振り返りや反省も兼ねて大まかにまとめていきたいと思います。
 
反省点もいくつかありますが、
やっぱり主催して良かったなと思います。
推しカプの合同誌をこの世に生み出せる喜びたるや…!
特にカップリングに飢えている同志、
みんなも合同誌を主催して、さいきょうの合同誌をつくろう!
 
記事作成にあたって、
月宮雅(みやびぃ)合同誌主催・しおえさんのブログ記事を
参考にさせていただきました!↓
こちらもぜひぜひご参考に。
 

【主催した経緯】

 
元々デレマスの三村かな子×緒方智絵里カップリング・かなちえが大好きで、
「かなちえ合同誌が欲しーい!無きゃ自分で作る!アー!」という衝動は前からありました。
 
人様の合同誌には何度も参加させていただいたことがあり、
何となく合同誌というもののイメージもできていました。
 
しかし、「自分に主催が務まるのか…?」と、
主催としての器があるのかの不安もあって
どうも実際に主催するまでの決心がつきませんでした。
 
そんな時、こちらのイラストを拝見しまして。
 
 
見た瞬間電撃が走り、完全に背中を押してもらいました。
気がついたら参加者募集用のイラストを描き上げ、
募集用twiplaのページを立ち上げていました。
神絵師の絵は人の心を動かす……
 
参加者募集用イラスト。
 
 

【募集要項について】

 
作成したtwiplaのページがこちら。
 
参加要項や原稿形式などは、これまで参加させていただいた合同誌のtwiplaを参照いたしました。
後々から説明不足による認識違いやトラブルなどが起こらないよう、
なるべく詳しく記載することを心がけました。
 
一番肝心な原稿のデータ周りについては、特に細かく記述し、
テンプレートも事前に指定しておきました。
また、文章のみの作品については
こちらで一律のテンプレートに流し込む形をとりました。
 
2019年10月15日に募集を開始し、
最終的に12月22日を参加〆切としました。
2ヶ月ほどの募集期間中、人が集まるのか不安でしたが、
最終的には19人もの方が参加してくださりました(ありがとうございます…!)
 
半分以上が元々のフォロワーさんだったので、
普段からのお付き合いってありがたいものだ…と実感した次第です。
 
イベント当日が2020年3月15日で、原稿〆切をいつにするか。
悩みましたが、2月2日(日)に設定しました。
1ヶ月以上は余裕を持たせたかったのと、
月末近くに設定した方が覚えやすいだろうと考えたので。
 
 

【参加者への連絡について】

 

参加者への連絡は、合同誌用のアカウントを別個に開設し、
このアカウントから行う形をとりました。
主催のアカウントからでもいいのでは?とも思いましたが、
やっぱり他の諸々と別個にしたかったので。
 
連絡はtwiplaのDM一斉送信を使って行いました。twiplaべんり。
また、参加者の人数が確定した段階で、
原稿の大まかな内容について期限を決めて返信してもらうようにしました。
 
たまに音信不通になってしまう参加者もいると聞いていて、
全員が連絡・返信をきちんとしてくれるかどうか、
早い目に確認しておきたい、という意味合いもありました。
 
結果として、全員がきちんと返信してくださったので、
心配は杞憂に終わりました。
 
連絡の頻度については、あまり多すぎないように気をつけつつも、
特に原稿〆切まではリマインダーの意味も込めて
定期的に送るようにしていました。
 
また、twiplaに記載している情報でも、
重要度の高いものは繰り返し伝えるようにしていたのと、
何か追加・変更点があった場合は極力早くに
連絡するようにしていました。
 
 

【情報・進捗の管理について】

 
 
参加者の原稿情報や進捗管理は、
先述のしおえさんのみやびぃ合同誌を参考に、
Excelへ逐一メモをとるようにしていました。
 
ただ、恐ろしいもので合同誌の編集作業中に
誤字(IDの間違い)が発覚したりもしました…
手入力は誤字の危険があるので、なるべくコピー&ペーストで。
 
原稿については特にこちらから介入したことはほぼ無く、
皆様素晴らしい原稿を仕上げてきてくれました…!
〆切もほとんどの人が〆切前に提出してくれ、
遅れた人も連絡はくれていたので、大きな問題はなかったです。
 
原稿慣れしている参加者の方が多かったのもあり、
参加者の方に助けていただいた形です。
「〆切に間に合わなくても、とにかく遅れる連絡だけはくれ」と
口うるさくアナウンスしていたのも効果があったのかもしれません。
 
 

【原稿の掲載順について】

 
さて、集まった原稿の掲載順をどうするか。
これに関しては、主催権限で独断と偏見で決めさせていただきました。
 
参加者の方々の希望をなるべく取り入れつつ
(右配置・左配置など)、作品のジャンルが
偏りすぎないように適宜配置していきました。
悩みましたが楽しかったです、
至高のメニューを組み立てているかのようで。
 
冒頭のカラーページについては、
お菓子系のイラストを前半に配置しつつ、より広がりを持たせて。
 
そして、モノクロページについては
序盤にかな子と智絵里・2人のロケや温泉系を配置し、
中盤からお互いへの甘酸っぱい片想い。
そして、告白を経てお互いの関係がより進展する終盤…と、
どんどん百合的に発展する構成にしています。
 
参加者同士ではほぼほぼ打ち合わせしてないはずなのですが、
本当にうまいこと珠玉の作品が集まってくれました。
自分では本当に満足しております。
参加者や読み手の皆様にも
気に入っていただけるといいのですが。
 
 

【表紙のデザインについて】

 
冊子現物。実際に見た時の感激はひとしお!
 
また、今回ははじめて
同人誌の表紙デザインというものを依頼してみました。
合同誌ということで、イラストは変えられないにしても
デザインやロゴは豪華なものにしたかったので。
 
いろいろサーチした末、前述の山羊のレシピさんに
依頼することにいたしました。
相当良心的な条件で募集してくださっていたので。
 
ただ、思い立って依頼の連絡を差し上げたのが
2月10日と、かなりギリギリの日程でした。
依頼の枠も埋まりかけていましたし、
もっと余裕を持って依頼を差し上げるべきだったと、ここは反省点です。
 
結果は既にご覧になっていただいている通り、
最高のデザインにしていただけました!
箔押し部分のご提案までいただけたのはありがたかったです。
 
細かく連絡いただけ、こちらの要望などにも
丁寧にご対応くださったので、
非常にスムーズに進められたと思います。
 
手間や工程の削減にもなりましたし、
依頼させていただけたのは非常に良かったと思います。
 
 

【印刷所と部数について】

 
利用する印刷所については、
普段個人誌の印刷でもお世話になっている
STARBOOKSさんで印刷することにいたしました。
 
・〆切が遅め!(非常にありがたい!)
・オンデマンドでもモノクロ印刷がテカらない!
(マット優先を選べる)
・カラーページを制限なく挟める上、融通が効く!
(モノクロページの途中に挟んだりもできる)
・選べる紙の種類が豊富!
・テンプレートや入稿ページも使いやすい!
・カラーページのRGB入稿可能!
・対応も丁寧!
 
…と、至れり尽せりで、遅筆の自分には非常にありがたく。
自分にとってなくてはならない印刷所さんです。
今回も遅めの〆切に助けていただきました。
 
そして、毎回の悩みで今回も悩んだのが、
何部印刷するか。
 
刷り過ぎて大量の在庫を抱えたくはないが、
せっかく作ったからにはなるべく多く作りもしたい。
しかし、初の合同誌なのもあって何部売れるかも予想が難しく…
 
悩んだ末、自分のサークルでは過去最大の
120冊で発注することにいたしました。
書店委託分も見越しての冊数です。
 
値段はカラーページや表紙に箔押しを入れたのもあり、
送料や割引もろもろ込みで11万円ほどでした。
やはり合同誌ともなるとそれなりにかかります。
 
 

【イベント当日(シンステ8)について】

 
当日の当スペース
 
大変な状況の中でしたが、なんとか当日イベントが開催されました。
細心の注意を払って開催してくださった主催の方々に感謝いたします。
当サークルでもマスク・手袋着用の上、
冊子を個別包装し頒布を行いました。
 
合同誌の純粋な売り上げとしては、ちょうど20冊でした。
もっと行って欲しかったと言えば
行って欲しかったのが偽らざる本音ですが、
それでも、想定より多くの方に
手に取っていただけてホッとしました。
 
改めて現地でご購入くださった皆様、
本当にありがとうございました!
 
 

【イベント後の動きについて】

 
イベント後、同人書店の
それぞれ25部ずつ合同誌を委託させていただけることになりました。
審査があると聞いて敷居の高い印象が勝手にあったのですが、
通していただけたのは本当にありがたい限りです。
 
また、参加者の方々への献本分も発送し、
なんやかんやで現状手元に残っている在庫は
25冊ほどとなりました。
比較的いい結果ではないかと思います。
(書店委託分が返送された時のことがこわいですが)
 
 

【反省点】

 
大まかな流れとしては以上の通りですが、
以下、反省点をいくつか。
 
 

・スケジュールにもっと余裕を

個人誌でも毎回言ってる気がしますが…
今回の一番大きな反省点はこれに尽きます。
 
自分の原稿が少ない分、参加者とのやり取りとか
データチェックとか編集とか目次やあとがき部分の作成とか…
やっぱり思っている以上に時間と手間がかかるんですよね。
 
また〆切間際には提出が集中して
その分データチェック作業も立て込むので、
やはり〆切には余裕が欲しいところです。
 
また、今回外部に委託した部分以外の作業は
全部一人で行ったので、そこも大変でしたね。
データチェックとか、協力してもらえる人がいた方がやっぱりいいかもしれません。
 
みやびぃ合同誌のしおえさんは前述のブログで
「社会人として使える時間だけを使った」という旨を
記述されていましたが…
自分は真逆で、むっちゃくちゃ社会から踏み外してます。
 
職場で色々あって〆切の前1週間ぐらいで
自宅待機を言い渡されたので、その期間
一日丸ごと使ってヒイヒイ編集しておりました。徹夜もザラに。
 
恥ずかしながら、自宅待機期間が無かったら
マジで危なかったです。
これで自宅待機になっていなかったらどうなっていたのか…
自分が壊滅的にスケジュール組めないのもあって
かなり綱渡りな進行でした。
 
やっぱり、合同誌は個人誌以上に
前もって・余裕を持って…が重要な気がします。
なにせ自分一人だけの問題ではなく、
参加者皆さんの原稿を巻き込んでしまいますし。
 
また、合同誌に関しては
印刷所さんの〆切ギリギリに提出してしまうのも相当危険ですね…。
ほぼ間違いなく不備って出てきますし
(現に今回もあった)
どんなに遅くとも〆切1日前には提出しておくのが吉です。
 
また、今回は印刷所さんに不備連絡していただけて幸いでしたが、
基本的には完全データでの入稿が原則。
だからこそ、丁寧な対応をしていただける
印刷所さんを選ぶのに越したことはないです。
 
反省と言いつつ、今後もギリギリになってしまう予感がプンプンしますが…
とにかく、今後はもっと期間に余裕を持ちたいと思います。
 
 

・文章作品について

前述の不備で一番多かったのが、文章作品のデータ。
wordで編集したものをpdf化、それをエディタに貼り付け…と
いう順で編集していたのですが。
 
やれアンチエイリアスがかかってしまっているわ
やれ文字の色が黒100%になっていないわと、
綺麗に印刷される状態になっておらず、
思った以上に手間がかかってしまいました。
丁寧に対応いただいたSTARBOOKSさんに感謝です。
Wordやpdfを開く際の設定には要注意ですね…
 
また、文章のフォントについては無難に
デフォルトの明朝体を使用したのですが、
実際に印刷された時の文字の太さが、
画面で見ていたデータから思っていたよりも細く、
正直少し読みづらくなってしまったかなと思います。
この点は文章での参加者の方々に申し訳ない点です…。
 
この点については同人誌の小説に適したフォントを
使うべきだったかと反省しております。
次回以降に活かしていければと思います。
 
また、文章作品にはもう一点、誤字という問題もありました。
データチェックの際に全て見つけられればいいのですが、
よりにもよって最終作業の時とかに見つかったりするんですよね…
あくまで参加者の原稿なので、
勝手に判断・修正していいのかという問題もありますし。
 
今回、最終段階で見つかったあからさまな誤字については、
主催者に逐一連絡を入れて、とにかく
無連絡で修正しないようにだけは心がけました。
誤字の修正についても、あらかじめ
募集要項に盛り込んでおくべきだったかなと思います。
(「誤字脱字を発見した場合、こちらの判断で修正させていただく場合がございます」など)
 

・アナログ原稿について

今回アナログ原稿での参加があり、原稿の現物を
郵送してもらった上でこちらでスキャン・編集を
行うという形をとりました。
 
郵送にあたっては紛失しないよう
必ず追跡付きで送ってもらうようにし、
無事受け取りもできたのですが、到着するまでに
思ったより日数がかかりました。
 
元々〆切は余裕を設けていたので、
作業に影響はなかったのですが、
このタイムラグは頭に入れておくべきかもしれません。
 
一番恐ろしいのが、何らかの手違いで
原稿を損傷・紛失してしまうことですので、
手元でスキャンしてもらってそのデータを送付してもらうなど、
極力データの形でいただいた方がいいのかもしれません。
 
 

・カラーページについて

今回一番予想外だったのが、カラーページの挿入って
想像以上に費用かかるんだぜという点。
 
どれも素晴らしい原稿をいただけたので
悔いはまっったくありませんが、
やはりカラーページを無尽蔵に認めてしまうと
主催のおサイフが大変よねというお話。
 
主催としては自由に描いていただきたいという気持ちもあるのですが…
カラーページを募集するのであれば、
現実的なラインとして、一人あたりのページ数制限を
設けておくのがいいのかもしれません。
もしくは、カラーページが安い印刷所さんを見つけるか。
 
また、カラーモードについても、当方のエディタでは
RGBしか編集が行えないため、あらかじめRGBで
統一しておいた方が良かったです。
一点それで参加者の方に手間をかけさせてしまったので、
そこも反省ですね。
 
 

・部数について

50部書店委託できているからこそ助かっているものの、
やっぱり120部は多かったかな〜…と今も悩んでいるところです。
とはいえ、これからがんばって頒布していくしかないですね。
 
 

【さいごに】

 
…とまあ、いろいろ反省や苦労もありましたが、
いい経験になりましたし、やっぱりかなちえ合同誌を作れて良かったです!
推し作家さんたちによる推しカプの作品が一同に読めるのは
やっぱり主催の特権ですし!
 
たっくさんの想いが詰まったかなちえ合同誌は
現在も各サイトで好評通販中ですので、よろしければ
お手に取っていただけましたら幸いです!(宣伝)
とっても甘くて百合百合しい一冊ですのでぜひ…!!
BOOTH
 
改めて参加者の皆様および、かなちえ合同誌の作成に関わったすべての方々、かなちえ合同誌を手に取ってくださった皆様、そして、この記事を読んでくださったあなた。
本当に、ありがとうございました!
 
またどこかの即売会でお会いできましたら!
さて、次はちづロコ合同誌だ…(新たなる沼)
 
眠れる兎6号(しこうけいさつ24じ)